動画冒頭の重苦しい清光から、穏やかな瑪瑙の本丸に流れていく3話は燭台切光忠のお話です。
ぶっきらぼうながら細やかな大倶利伽羅は瑪瑙の本丸では古株。
その大倶利伽羅に元気いっぱい関わる太鼓鐘。
1話の時間軸は、4話の乱藤四郎の物語の後ですので、1話で全く喋らない太鼓鐘に慣れていた人から「貞ちゃんが喋った~!」というお言葉を沢山頂戴しました。
悪戯っ子な蛍丸とだらけようとする明石に挟まれながら、土台を作ってくれるしっかり者の愛染。
コロナ禍もあり、真冬の1回目の本丸撮影では来られない人がいたため、できるところまでの撮影をし、その後はみんなで近くのイルミネーションを見に行ったのも思い出です。
2,3回目の撮影は9月のまだ暑い中、現地宿泊で実施しました。
燭台切が初めて隊長になった遠征任務。
偵察のみ、特に戦闘もないと思われたその出陣でいつもはいなかったはずの敵に遭遇します。大倶利伽羅は燭台切に太鼓鐘のことを頼み、二振りを逃がします。
山の中での撮影、本来雨かもしれないという予報だったのですが、撮影の補助に入ってくれていた翔さんのお天気パワーで快晴でした。
新しく導入した自分のジンバルを駆使し、戦闘撮影をしたのですが、足の遅い私は大倶利伽羅の速さに全くついていけなかった思い出です。
やっとの思いで帰城してきた燭台切は太鼓鐘の手入れを叫びますが、非情にも間に合わず、太鼓鐘は折れていました。
でもそれを受け入れることができない燭台切。
大倶利伽羅が最期に遺したのは「頼む」という言葉だったからです。
それは燭台切だけしか視えない存在。
そんな燭台切を受け止めることができない蛍丸。
今まで瑪瑙の本丸の穏やかな日常は崩れ去り、皆が気遣えば気遣うほど、追い込まれていく燭台切。
そんな中、燭台切は蛍丸を怪我させてしまい、見守りを貫いていた明石も激昂。
本丸では対応が難しいと判断され、燭台切はしらゆきへの措置入院が決定します。
3日目の本丸撮影中は上空をジェット機が何度も飛び交い、そのたびに撮影中断したなぁという思い出です。また、地面にマットを敷き、高さのある縁側から実際に蛍丸に飛び降りてもらったのですが、リアルな音が出て吃驚しました。
明石の口調は色々な地方の関西弁が混ざり合う難しい方言だと思いますが、明石をしてくれた風李さんは関西の方だったので、自然にしゃべってくれました。お兄ちゃん気質で、ふざけているようにふるまっている、やる時はやるカッコいい明石がイメージだったのですが、本当にドはまりしていました。
3話の迎えの特務士は来れるか来れないかの狭間で何度も台本修正しました。
獅子王と歌仙→歌仙と篭手切→篭手切だけに最終的になったため、その後の加州絡みのシーンも篭手切に総変えしたり、篭手切のらむちゃんが滅茶苦茶頑張ってくれました。
Photo by さちこ、ちゃーりー、らむ、彼方